自閉症児に笑顔増えた。症状9割改善。
筋肉を伸ばしたり、もみほぐしたりする「タイ古式マッサージ」を定期的に施すことで笑顔が増えるなど、自閉症の子どもの9割で症状が改善したことが、タイ・チュラロンコーン大医学部リハビリテーション科のキッサナー・ピヤウェ准教授(49)の研究で分かった。准教授は自閉症の子を対象に、タイ古式マッサージによる治療施設の開設を目指す。 (バンコク・伊東誠)
タイ古式マッサージの起源は2500年前とされ、「セン」と呼ばれる体に流れるラインを刺激することで体調を整える。重要なセンは、足の裏から太ももに集中。ひじを伸ばした状態で力を抜き、上体全体で体重をかけて押すのが基本。
こりや疲れを取り、ストレス軽減や、自律神経を刺激して基礎代謝を促す効果がある。これは“脳内モルヒネ”と呼ばれ、快感をつかさどる「エンドルフィン」が分泌されることによる。キッサナー准教授もこの点に着目した。
首都バンコク近郊タイ赤十字病院の協力で、3〜10歳の自閉症の男女児60人を対象に2カ月施術した。自閉症の子は、コミュニケーション能力や社会性、共感性に障害があるとされる。
60人全員が療法士から週2回1時間ずつ治療を受けた。そのうえで、30人ずつに分け、1時間のタイ古式マッサージを週2回受けたグループと、受けないグループで比べた。
マッサージ内容は毎回同じで、タイ最古の「ワット・ポー伝統医学マッサージスクール」で学んだ女性マッサージ師(40)が担当。保護者がそばに付き添った。保護者と療法士は治療前と後の変化や、自宅の様子を記録した。
自閉症の子は、感情を制御する力が乏しい傾向にある。しかし、マッサージを受けたグループでは「表情が穏やかになった」「熟睡できた」「おねしょがなくなった」「大声を出したり、暴れるようなことがなくなった」などの傾向が見られ、そうでないグループと大きな差が出た。
タイ古式マッサージを自閉症の子どもに施した実験は初めて。准教授は「知覚を刺激し、幸せを感じることで自閉症の子どもの社会的行動が促進されることが、タイ古式マッサージを通じて証明された」と話す。
タイ古式マッサージの技術がなくても、子どもの肌に触れることで感情を落ち着かせたりすることはできるのか。そう問うと准教授は「どのくらいの時間マッサージをすれば有効なのか、という実験はしていないが、マッサージは同じ力で。力の加減を変えてはいけない。少しでも不安になったらすぐにやめることを心掛けた」という。子どもを落ち着かせる時のスキンシップとして大きなヒントになりそうだ。
とのこと。すばらっ!
と、前の記事ですが、記憶にとどめておきたかったので。
では。
風呂風呂。
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